第6回会員向け研修会
「補聴器の正しい合わせ方」
~高価な補聴器 どう勧める?どう買う? どう合わせる?~
講 師
株)kanon hearing assist 中谷 泰記 様
近年、難聴と認知症との関連がとりざたされているものの欧米に比べて日本では難聴患者への支援は十分ではない。
難聴が重度である場合、身体障がい者手帳給付(聴覚障害)の対象となること、聞こえないだけではなく、聞き間違いがひどい場合も給付対象となる説明がなされた。身体がい者手帳を取得することで様々な福祉サービスを受けることができる。
認定補聴器技能士である中谷氏より、最先端補聴器についてその機能や、価格が紹介され、正しい補聴器の購入方法について説明があった。難聴者本人が装用を拒み、家族とコミュニケーションがとれないという現場の意見についてケアマネージャーからコメントがあった。補聴器の正しい購入は、まず補聴器の説明を受けたうえで、様々な生活シーンにおいて補聴器を使用し、どのような場面で聞こえづらいか、聞こえやすいかを補聴器業者に伝え、細やかな補聴器の調整を購入後も続けることが重要である。来店時より高額な補聴器を勧めてくる業者もあり、十分な補聴器の説明ができない業者のあり、納得がいくまで様々な補聴器を試聴してみることが大切であるという説明がなされた。
最後に参加者が価格の違う補聴器を実際に装用したうえで、機能の違いを体験していただいた。
ケアマネージャーや、介護施設関係者が補聴器に対する正しい知識をもっていないと、施設利用者やその家族が多大な苦労を重ねることになる。